酒蔵巡りin佐賀「天吹」天吹酒造-日本酒のおとvol.037-


こんにちは!
浅草おとの坂田優里です。
最近、福岡の話をよくしていましたが、今回の旅の目的も酒蔵を訪れること。
花酵母で有名な天吹酒造さんにお邪魔してきたので、そのご紹介をしたいと思います!

 

天吹酒造

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天吹酒造は、創業1688年と328年の歴史を持つ酒蔵で、現在の社長はなんと11代目。
地元、佐賀県の平野で穫れたお米と、福岡県との境にある脊振山の水を使って、江戸時代から日本酒を造り続けています。
天吹という名前は、蔵の北東にある天吹山からとったもので、その山からの恵みを大切にしていることから、敷地内には水神さまが祀られているところがあったり、風神さまと天吹山をイメージして建てられた風神蔵と呼ばれるものが建てられていたりします。

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これらは一昨年、国の重要文化財にも指定されており、それを生かしたイベントなども行なわれているそうです。

 

花酵母で違いを楽しむ

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そして、天吹の日本酒と言えば花酵母ですよね!
花酵母のなかには、ひまわりやシャクナゲ、なでしこ、イチゴやリンゴなど本当に様々なものがあります。
じつはその全てが東京農大の研究によって見つかったものです。社長を含め蔵の多くの方が東京農大出身で、そのご縁から花酵母が天吹の特徴の1つになったのだそうです。
現在でも、毎年色々な酵母が発見されるため、その度に新しい日本酒造りを試みられています。
そのため、一般的なものよりもタンクよりの小さめなものが並んでいるのもこの蔵の特徴です。
(普通は1つのタンクで一升瓶1800本ほどとれるそうですが、ここのものは800本程度のものが多いそうです。)

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そんな花酵母の豊富さから、天吹が造る日本酒の種類は30種類以上、雄町だけでも6種類あります。
「酵母は香りの決めて」といわれますが、飲み比べてみて思うのは本当にここまで違うのか!ということ。
じつは、日本酒の大部分を占める水は全て同じものを使っているため、まろやかな口当たりとふんわりとした甘味というのが共通してあります。
そこに様々な香りが足されることによって、色々な風味を楽しむことができるのです。
おそらく、単体で味の説明をするならば、どれも「フルーティー」という言葉が使われるでしょう。
しかし、ここで飲み比べてみると、一口に「フルーティー」といっても多様な味わいがあるということを実感しました。

ちなみに私が一番お気に入りだったのは、ベゴニア酵母を使ったもの。
ベゴニアの特徴は「バナナのように甘くてフルーティーな香りとしっかりとした味わい」(天吹酒造公式HPより)で、花言葉は「愛の告白」。
こんな風に花酵母を使うことによって、その花言葉もメッセージの1つになるので、プレゼントなど贈り物にもステキですよね!

そしてこの豊富な香りが海外でも人気で、天吹酒造はアメリカやアジアでも注目を集めています。
これから先どんな花酵母のどんな日本酒が出てくるのか楽しみですよね!

 

それではみなさん、今晩もよいときをお過ごしくださいませ。